不幸は続くのよどこまでも

 昨日は新人さんの歓迎会でした。
 まぁ、酒の席とはいえ、色々と笑えないことを連発してしまい、うーん、明日会社行きたくないなぁな状態です。はい。だってビックリするくらいシ~ンってなるんだもん……。
 自己嫌悪……。



 で、まぁ今、ですな。
 そんなヘコみなんかとは比べ物にならないくらいの大事件と対面しておりまして。
 えー、先々週くらいの日曜日のことです。
 朝、歯を磨いておりますと、ならやら歯ブラシがやけに引っかかりまして。どうも右奥歯の辺りに異変が生じているようです。なので舌をにょいーと伸ばして探りを入れてみますと――

















 ッてぇ!

















 何かが突き刺さりました。
















 比喩でも何でもなく、本当に尖った物体に突き当たったんです。
 で、鏡を見ながら恐る恐る指を入れてみますと……。


















 欠けてる。
















 右奥上の親しらず。




















 鋭い角度で欠けてる。















 どのくらい鋭いかと言いますと、爪をそこに沿わせて動かせば目立った傷痕ができるくらいに鋭いです。

 いつの間にこんなことに……。



 まぁやらかしたのが酒を飲んでる時だってのは確実なんですが。















 だって二回目だもん。















 以前、例のごとく一人で酔っ払っていた時、骨付き肉の骨を親しらずで噛み砕こうとしたことがありまして。



 ……や、特に理由はないのですが無性にそうしたい気分だったんです。




 で、次の日。やっぱり奥歯に引っかかるんで、口を良くゆすいでペッて出したところ、白い物体が……。ソレがなんだと理解するのに、会社に着くまで掛かりましたが。




 まぁそんなワケで今回は二回目。
 なので少しは精神的な余裕があります。
 だって一回目と同じようにして治療すればいいんですから。
 つまり欠けた部分に何かちょちょーって詰めて良いんですよ。前回はそうやって、取り合えずしのぎました。


 が、まだもう一つ問題が。


















 私、歯医者大嫌いなんです。


















 ……や、子供っぽい言い分ですが、あの削られる時の刺激がたまらないっ♥なんて人いないでしょう。あんな場所行かないに越したことはないんですよ。
 それに前回と違い、今回は何もしていなければ痛いことはない。
 舌や指で触ろうとすると噛み付かれますが、そっとしておけば何てことはない。水が触れてもしみるわけではない。咀嚼の時にちょっと引っかかるかなー? くらいで気にしなければ気にならない。






 そんなワケでもっと致命的になるまで放置する方向に決まりました。




 で、気も楽になったところで、『キャサリン』で快適にニコニコ動画なんぞを見ながら、ポップコーンを頬張っていたのですが……。

















 ガリぃっ!
















 口の奥の方で嫌な音が。















 そして歯を削り取られたかのような鋭痛。



 えー、勿論、歯が欠けている方ではなるべく噛まないようにしていましたよ。右が使えないなら左を使えばいいんです。そんなこと子供でも分かります。















 が、裏目。


















ほら。安物のポップコーンって、弾けてない固いままのコーンが混在していたりするじゃないですか。

 まぁソレが、左の親しらずにメガヒット










 歯を削りとられたような鋭痛の正体は、歯を削られたことによる鋭痛だったのです。














 なんという偶然の一致……。











 で、こわごわと舌を伸ばすと……。




















 ひぃてぇッ!




















 何かが舌をブッ刺しました。


















 もー比喩とかそんな次元じゃなくてですな。
















 口の中に剣山が出現した感じ。














 いやー、おじさん実は狼族の末裔だったんだー。親しらずが犬歯に急速進化して、ついに隠しきれなくなっちゃったー。さー、明日の一面は何かなー。ナタデココが大暴落とかだったら買いなのになー。そしたらソレでベッド作ってさー。非常食と兼用でー――









 ってそんなこと言ってる場合かあああああぁぁぁぁぁ!
















 痛い。


















 
 ハンパなく痛い。















 今まさに自主彫刻したばっかりの親しらずが、親不孝にも内頬をひっかく。
 しかもなんかボロボロと削れてきて、口の中にいやーな味が広がる。














早急に何とかしなければ。













 ってなワケで選択の余地を根こそぎ奪い取られ、近く歯医者に駆け込んだのでした。


 《つづく》
 

 














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間違いだらけの手毬歌、してくれますか?1

 ああ、今日はなんか昼前まで寝てました。一週間分の疲れを一気に解消ー。
 ……できてると良いんですけど。

 世間ではすでにゴールデンウィーク入りした方もいらっしゃるとか。今回は最大16連休ですか。うらやましいやら、テメーそんなことしたら次仕事行きたくなくなるじゃねーかとひがんでみたり……。
 ま、私のところは休みなんぞ「え? ソレって香ばしいの?」的な状態なんで、全くの無関係。バリバリ働くぜぃ!


 ……でも休日出勤とかは勘弁したってなー。
 ま、普通に行けば来週は二日休み(5/1はメーデー)なので、やや余裕のある生活
を送れると思います。ああ、なんか久しぶりに秋葉原とか行ってみようかなぁ……。何も考えないで一日中ゲームとか、怠惰極まりない生活を送ってみたいのぅ……。

 さって、そんな中で一ヶ月ぶりの小説更新。一週間ぶりのブログ更新です。ごめんよぅ……。
 「してくれますか?」シリーズ第七弾、『間違いだらけの手毬歌、してくれますか?』で御座います。
 春日亜美と黒岩剛一狼のカップリングによって誕生した黒岩菊華と、おっぱいに生涯を捧げる男、東雲昴(最近『小説 ブルマ おっぱい』の検索ワードで小説ページに来られる強者もいたり……嗚呼)、そしてミステリアス感漂う七十歳な十七歳(笑)、雛守小梅の三者をメインに据えてストーリーを展開していきたいと思います。

 で、コレを書くにあたってですな、『一緒に孤立、してくれますか?』を読み返したりなんかしていたワケなんですが……。
















 太郎ねーよ。

















 この人って最初はこんなキャラでしたっけ? まぁなんというかその……

















 死語使い
、的な。

















 「春日のヤツのロンリーハートをお前のラブアイズドキューンしてこい」



















 ありえねぇ。
















 もう次の『成仏』では片鱗もなく、さらに無愛想さが一気に増して、と……。

 ……まぁ、ほら。














 二次創作での性格改変は当たり前って言うからね。













 えー、とにかくそんなわけでして。 
 なんと今回はもくじページが付いています。
 つまりま……そういうことです。


















 長いです。















 登場人物沢山です。

















 テメーコノヤロー、別に今に始まったことじゃねーじゃねーかと言われればソレまでですが……つか、言ってくれると大変助かるのですが……“軽くて短い読み物”がコンセプトだった『してくれすか?』シリーズは、どうやらファースト・ジェネレーションで終わっていたようです。
 セカンドからは、ファーストで登場したキャラなども交えながら、腰を据えてじっくりと攻めていこうかと思います。

 ……ま、別に意図してやってるワケじゃないんですけどね。
 各キャラを納得いくまで掘り下げていくと自然とそうなってしまぅ……。

 えー、そんなわけで最後までお付き合い頂ければ幸いでございますー。ではではー。

 
















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恐れていたことが……

 来て、大体半年くらいはヤンチャします。


 『ジェシー』の時もそうでした。


 スピーカーにやたらと雑音が混じったり、モニターがブレたり、DVDド-RWドライブが読み取り専用になってしまったり。








 大体半年くらいはイライラさせられます。









 乗りこなすのに苦労させられます。










 精神的に疲弊していきます。










 『キャサリン』も例外ではありませんでした。

 最初はまだまだ小さなことでした。

 使い始めて三日後くらいに、ディスプレイ右下にあるタスクトレイから、「ハードウェアの安全な取り外し」アイコンが消えました。

 ひょっとすると、『キャサリン』はお利口さんだから、そんな面倒な手順を踏まなくてもバツンと抜いちゃっていいのかなー? とか思ったりもしました。












 抜きました。














 警告音が鳴りました。














 でも気になりませんでした。


 まだ実害らしい実害は出ていませんでしたから。






 五日目くらいにタスクトレイから、「音量の設定」アイコン以外全てが消えました。





 ひょっとすると、『キャサリン』はお利口さんだから、ちょっとでも使っていないアイコンは全部しまってしまうのかなー? とか思ったりもしました。



 設定で「アクティブでない時に非表示」から「常に表示」に変えました。













 表示されませんでした。













 でもそんなに気になりませんでした。








 再起動すれば、起動後五分くらいは表示されることが分かりましたから。 











 七日目くらいに、BIOSチェック画面でフリーズするようになりました。
 どうやらDVDドライブの認識に失敗しているようでした。








 ひょっとすると、『キャサリン』はお利口さんだから、そんなことしなくてもDVDを読み込めちゃうのかなー? とか思ったりもしました。



















 勿論無理でした。


















 でも深刻なほどには気になりませんでした。



 何回も何回もCtrl+Alt+Delで再起動させまくれば、運が良い時は三回目くらいで起動してくれましたから。












 昨日。
 それならばとDVDドライブを最初から使わない設定にしてみました。
 「デバイスマネージャー」からDVDドライブを「無効」に設定しました。




 再起動しました。











 BIOSチェックで引っかかりました。










 やはりハード的にドライブを取り外さないと無理なようなので、今回は諦めることにしました。
 「デバイスマネージャー」から再びDVDドライブを「有効」にしようとしました。
















 ありませんでした。
















 再起動前までは「×マーク」が付いていたはずのDVDデバイスが、どこにも見あたりませんでした。


 もう一度再起動しました。







 出ました。










 安心してもう一度再起動しました。











 出ませんでした。












 焦ってもう一度再起動しました。











 
 出ませんでした。 












 我が目を疑って再起動しました。











 出ました。
 










 ホッとしてもう一度再起動しました。


















 出ませんでした。


















 どうやら『キャサリン』の気まぐれで、出たり出なかったりするようでした。



 まぁ、なんかもう

















 どうでもよくなりました。

















 だってソレが『キャサリン』個性ですから。


 仕事はバリバリこなすけど、ちょっと気まぐれなイタズラっ子さん。




 ソレが『キャサリン』の電子人格。





 度重なる旦那のDVにも静かに堪え忍び、作業は遅いけど確実にこなしていく堅実な団地妻。





 それが『ジェシー』の電子人格。










 いいんです。ソレで。
 別に彼女たちに不満があるわけではありません。
 ただ、“そういうものなんだ”と受け入れるのに、少し時間が必要なだけ。

 だから特に直そうという気はありません。

 ありのままを受け入れます。

 ソレが私の使命ですからあるような気がしますから。











 “亭主元気で留守がいい”、か。















 これから私は仕事にうちこみますよ。





 誰が何と言おうと。





 丁度今、そんな流れですから。





 もう毎日残業しまくって結果出しまくって会社に貢献しまくって大統領になって。










 小説なんか、ゲームなんか、「痛いニュース」なんか……。















 ……。
















ウアアアアァァァァン!
ヽ(`Д´)ノ



















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すごく、熱いです

 あ゛ー、休日だぁ……。

 今週もよく頑張ったなぁ……。



















 そんなわけで異動になりました。
















 ……。
















 ……あれ?


















 言ってなかったっけ?






 いやー、そうなんですよー。




 『ジェシー』が脳卒中になった次の日に辞令が出ましてねー。














 「じゃあ飛乃君、4/6から新しい部署で頑張って」
















 とか、あんの使えない馬鹿所長は……。













 しかも前にいた部署は解体ですよ。













 みんなバラバラに飛ばされて、後には何にも残らないんでやんの……。


 えー、な・の・で。



















 またしてもキャラ総入れ替えです。

















 なんか一年前にもこんな話したなぁ……。


 とにかくコレが二つ目の悩み事だったんです。


 新しい部署で上手くやっていけるのかなぁっていう不安が結構あってですな。


 だってそこのリーダー嫌いなんだモン。


 飛ばされたのが研究所内だっていうのがせめてもの救いだよねー……。




















そう思っていた時期が私にもありました




















 4月6日。



 異動初日。













 一日中パイロット作業。














 二日目。

















 一日中パイロット作業。

















 三日目
















 一日中パイロット作業。







 四日(ry 


















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 毎日毎日同じことの繰り返しで、
ちっとも生きてる気がしないんだよ!




















 まぁー、とにかくそんな感じでですな。
 慣れない人間関係連日の肉体労働のせいで、仕事が終わったらもうクタクタです。
 ちょっとしばらくは平日に小説を書こうと言う気が起きません。
 また風邪気味だし……。

 ただ、一つだけ。
 前の部署よりも遙かに良い点は、















 仕事内容がい。

















 まぁ今は単調な作業ですが、その内容というのが我が社の中核を担っている部分なんです。
 期限に間に合わなかったら、数十億単位での損失が出るとかいうレベルの。
 なので責任は非常に重大で、毎日が真剣勝負です。
 前部署がぬるすぎたというのもありますが、このくらいの刺激があったくらいで丁度良いよね。責任感も強化されるし。

 そんなわけで、これからガンガン仕事が面白くなりそうです。
 よって残業も増えます。
 平日、雑記くらいは書くかもしれませんが、あまり期待しないで下さい。あと小説の更新速度は落ちると思います。なるべく休日にペース上げて書こうとは思っていますが、上手く行くかどうか……。平日の疲れも取りたいしね。
 なのでまぁ、基本二週間に一回の更新になるのかな、と。
 ホントすみませんな。ただでさえ枚数が多いのに、完結が先に先に延びてしまう。

 あ、ちなみに今の部署の仕事内容だと、海外に出張する可能性も十分あるので、そうなったら更新はストップで御座います。ご了承下さい。

 では、我が前途多難を祝して、陥落。

















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これが男のサガってやつさぁ


『電源は入るが、BIOSが立ち上がらないことがある』


『電源が入らない!画面が出ない!BIOSが起動しない!パソコンが起動しない!Windowsが起動しない!』


『電源を入れると、すべてのFan、HDDは回転していますが、CPUがBiosをまったく読みに行きません』










 まぁー出るわ出るわ出るわ。






 ちょっと検索かけただけでこの有様だよ!






 この愛すべきバカどもよ。











 お前ら極上だぜ。














 ってなワケで自爆者が沢山いて、若干の余裕が生まれた次の日の午後。
 で、色々とログを読み込んだ結果、
















 素人がBIOSいじってんじゃねぇよ!


 ヴォケ!
( ゚д゚)、ペッ!
















 という一文に集約されました。










 まぁ、ねぇ……。
 知らない人にいきなり本能書き換えられたりしちゃビックリするよねぇ。
 朝起きたら「や ら な い か」とか言ってたら、ドン引き潮だわなぁ。

 そんなわけて深く深く反省しつつリカバリー方法を模索。
 で、全く同じ失敗をしていた人達が、質問箱で数名見つかりました。へっへー(得意顔)。
 そして彼らの悩みに宛てられた返事が全て同じ。














 則ちCMOSクリア。















 CMOSというのは相補性金属酸化膜半導体の略記らしく、なにやらコイツをリセットすることでBIOSの設定を出荷時状態まで戻せるらしいのです。
 言ってみればBIOSの管理者。本能の上位概念。















 つまり煩悩ということです。

















 煩悩をクリアして解脱せよ! さすれば道は開られん!










 やったぜ! やっぱりあったよリセットスイッチ!
 















 そんなわけで早速その手順をプリントアウトして、その日は定時と共に帰宅。
 『ジェシー』を復活させるために旦那は家路を急ぐ。

 で、CMOSのクリア方法は大きく二つありまして。




 簡単なのと難しいの。




 簡単な方はマザーボードにあるボタン電池を取り外し、10分くらい放置する。ただソレだけ。
 そうすることでマザーボード上に蓄えられていた電力が全て放出され、今まで覚えていたことを全て忘れてしまうらしいのです。
 要するにマザーボードという名前の住宅世帯全てに停電を起こさせて、全部あぼーんしてしまおうと、こういうわけですな。ハッハー。















 ……。
















 マ、マジで?
















 ホントに大丈夫?
















 ソレってハートディスクの中身とか消えたりしない? ハードディスクのコネクタケーブルもマザーボードに繋がってんですけど。















 ……。















 ……よし。


















 止めよう。

















 ここは安全策を取って難しい方法を試す!(ガチ矛盾)

 で、難しい方はどんなことをするのかと言いますと、ジャンパーピンをショートさせるらしいのです。
 ジャンパーとは090413 3pinこういう形をしている物らしく、マザーボードの どこかにあって、PCごとに 位置がバラバラのようなのですが……。

















 ソレどこ?

















 『ジェシー』の中を食い入るように見つめるも(なんかエロいな)、それらしい突起(ちょっとエロいな)は見付からない。結構奥の方に入り込んでいるのか……?(かなりエロいな)















 
 で、三十分後。

















 あった。



















 ありましたよ。

















 右上の、「CLR_CMOS」って書いてある、スッゲー分かり易い場所に。
















 そんなワケでイザ作業。
 
やることは至って単純。
 ピンに掛かっているカバーを外してまた被せ直すだけ(私の場合は2ピンでしたから)。
 が、指が微妙に入り込まない。女性ならイケそうでしたが(これは(ry)、男の私の指では無理。
 こんな時はピンセット君の出番。
 熱帯魚用の、先が良い感じに曲がったピンセットを差し込み、しっかりカバーを掴んで、おもむろに上に引き抜く。





 取れない。






 掴んで、引き抜く。






 取れない。








 わりと固い。













 分かっていましたよ。














 もう一波乱あることくらいは。何もかもが順調に行かないことくらいは。

 こんな時はひたすら努力あるのみ!

 何回でもトライしてやるぜ!








 オラオラオラオラオラ!












 掴む! 抜く! 掴む! 抜く! 掴む! 抜く! 掴む! 抜く! 掴む抜く! 掴む抜く! 掴む抜く! 掴む抜く掴む抜く掴む抜く掴む抜っ――
















 ガチャン
















 あ……。















 落ちた。














 ピンセットが。















 マザーボードの上に。
















 CMOSクリアのマニュアルにも書いてありました。

















 『マザーボードだけは絶対に傷付けるな』と。
















 私は恐る恐るピンセットを取り上げ、断線してないかを確認。
  















 ……。














 ……と、取り合えず大丈夫そうだけど……?


 ま、まぁきっと大丈夫だよ、一回くらい。
 よーっし、気を取り直してカバーを取るぞー。

 という寸劇を挟みつつ、十分後にようやくカバーを奪取。そして一応数分待ち、カバーを再度ピンに差し込む。












 ……。












 ……よし。












 しっかり入った。




 これで問題ないはず。
 私は『ジェシー』を優しく抱き起こし、電源ケーブルを繋いで、ちょっと震える手でスイッチオン。


 点灯するアクセスランプ。


 一回、二回、三回。


 今まではこの後、全く音沙汰がなくなって沈黙した。

 さぁ今回はどうだ……!
















 ……。



















 ……だ、ダメ、か――









 カカカカカカカッ








 ――ッ!?  








 今……今の音は、まさか……。













 
 ジジィーカカカッカチカチカチッ












 お……














 ピポッ、カカカチッ、カチカチカチッ
















 おおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉおおぉぉおぉぉぉぉぉぉおおおおおおぉぉぉぉぉぉおおぉおおおぉおおお!

 いいいいいいいぃぃぃぃやったああああぁぁぁぁ!

















 復活したぁッ! 















 『ジェシー』が! 『ジェシー』がまた声を上げて……!















 っしゃああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああぁぁぁぁぁあああああああぁああぁぁぁ!















 やかましいアクセス音がこれほど嬉しかったことはありません。



 BIOSの無愛想な設定画面がこれほど頼もしかったことはありません。



 Windowsのロゴ画面がこれほど懐かしかったことはありません。




 『ジェシー』……お前、本当に『ジェシー』なんだな……。


 いや、間違いない。
 この無駄に遅い読み込みといい、やたら重いネットといい、アプリケーションを3つ並行させた瞬間フリーズしかかるところといい、確かに……確かにお前は『ジェシー』だよ……。
















 えー、そんなワケでですな。




















 嫁の機嫌が直りました。
















 いやー、感動したなぁ。一人で祭りだったもんなぁ。三十分くらい狂気乱舞してたもんなぁ。酒飲みまくったもんなぁ。




 ただまぁ、メモリは256MBとなり、3回に1回の割合で、マウスもキーボードも受け付けなくなりましたが。
 マザーボードに傷入ったんだろうなぁ……きっと……。

 でも別に良いんです。

















 ソレが彼女の個性ですから。
















 そしてお帰り、『してくれますか?』プロット。お帰り、『死神』伏線。



















 もうすぐ『キャサリン』っていう新しい嫁がくるから、その中で可愛がってあげるよ。
















……。
















 …………。














 …………あれ?
















 言ってなかったっけ?















 ……ま、まぁしょうがない、じゃん?



















 だって買っちゃったんだもん。(直る保証はなかったし……)
















 PC版デビルメイクライ4と一緒に。(前からやりたかったし……)


















 『キャサリン』は凄いぞー。
 何てったってCPUがCore i7 920だし(『ジェシー8人分』)、ハードディスクは500GBだし(『ジェシー12人分』)、VRAMが独立して512MBあるんだ(『ジェシー約100人分』)



 どーだ凄いだろー。 
















 ……。















 …………。















 …………ごめんよぅ。


















 でも『ジェシー』が本妻だから! 『キャサリン』は側妻だから! ちゃんとPCの名前にそう書いてあるから!

















090413catherine.jpg
 ホラ!
















 ……まぁ、そんなワケでですな。

















  PC買い換え奮闘記(ぇ)はコレにて終了で御座います。




 そしてまた新しい受難が降りかかって来るんでしたとさ。




















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筆を折ろうかとも思いました

 ――『ジェシー』が逝った。

 五年間ずっと一緒だったのに。

 片時も離れたことはなかったのに。

 そう言えばお前と出会った時はまだ寮生活だったね。狭くて汚くて薄暗い寮の中で、お前と向かい合っている時だけがオアシスだったよ。

 自室から世界を見せてくれたのはお前が初めてだったんだ。あの時は本当に感動したなぁ。

 でもトラブルも色々あったね。

 お前は生まれつき体が弱くて、すぐに口が聞けなくなったり、何も食べてくれなくなったり、時には完全に凍ってしまったこともあったね。もう数えきれないくらいね。

 ふふふ、いやぁ、こうしてみると五年なんてあっというまだったなぁ、ふふふ……。
 











 ――って思い出に浸ってる場合じゃねえええええぇぇぇ!




 PCに名前とか付けて現逃してる場合じゃねええええぇぇぇぇぇ!












データ! 小説のデータ!














 プロットとか『死神』の年表とか第1部からの伏線とか! あとエロ(ry
 もうぶっちゃけ『ジェシー』の体は良いから、お前の脳味噌だけでも返してくれ!
(鬼畜)















 ああ確かに浮気しようとしてたさ。
 お前を使って別の女を探していたさ。
 けどそれでも俺はお前を使っていこうとしてだな……。











 閑話休題。











 えー、とにかく。一番の問題点はBIOS設定の画面すら立ち上げられないことにあります。本来ならオーバークロックしてしまった設定を元に戻せば解決するはずなんですが、設定変更さえさせてくれません。電源を入れた瞬間、二、三回アクセス音が聞こえてそのまま沈黙。モニターは当然真っ暗のまま……。
 ちょっと前まではウルサイくらいにカリカリ言ってたのに……。

 もはやソフト面での解決は不可能。
 ならばハード面でなんとかするしかありません。

 すなわち、PCの中身を開けてマザーボードをいじるしか。

 この時点ではまだ、本当に解決法があるのかどうかすら定かではなかったのですが、絶対に何かリセットスイッチがあるはずだと思っておりました。
 だってPCのハードをいじって壊したんならともかく、ソフト的な変更を加えておかしくしなったんですから。それも自分で数値を入力したのではなく、予め用意されている選択肢をチョイスしただけなんですから。

 言ってみれば、医者から出された飲み薬を、用法用量を守らずに一気飲みして具合が悪くなってしまった。
 そんな状況なんですよ。
 別に外科手術したわけでも、他の市販薬と混ぜて飲んだわけでもないんですから、リカバリーはそんなに難しくないはずなんですよ。

 テストで言うところ60点くらいな感じ。
 だったら合格ラインギリギリじゃないですか。補習受けなくったって、真面目に授業受けていれば80点くらいには到達できるはずなんですよ。

 ……まぁそんな論理のすり替えをしつつ、『ジェシー』の外部装甲をパージ。内部ユニットを覗いてみると……。
















 ワケ分からん。
















 開ける前から分かっていたことですが、開けたところでやはり変わりませんでした。
 もー、虫みたいに細かい部品がびっしり。腹腔細菌を顕微鏡で覗いたみたいな感じ。
 が、一つだけ知っている部品が。












 ソレはメモリー。












 これは『ジェシー』を購入する時に256MBから512MBに増設して貰ったから覚えてました。二枚仲良く並んだ緑色の縦長カードを。









 そこで閃き









 今回のトラブルの原因はクロック数をいじったことにあると思われるが、もしかするとVRAM容量を増やしたことにも起因しているかもしれない。
 なら、メモリーからVRAM容量を借りてきている設定(*)の『ジェシー』であれば、メモリーをリセットすることで解決するかもしれない。

◆◆◆◆
 (*)本来、ビデオカードがささっていればそこから独立してVRAMが供給されるが、『ジェシー』にはささっていないので、メモリー容量を分けて貰って擬似的にVRAMとして使用している。
 例えるなら、本来は部下がやるべき仕事なのに、その部下が一人もいないので、しかたなく自分で手を動かしている状況。当然、精神的余裕はなくなっていく。
◆◆◆◆


 が、分かり易いリセットボタンがあるわけではない。
 ならば取り外すしかない。そして再装着するしかない。

 狭い場所に手を伸ばし、二枚のメモリーカードを取り外す。











 外れた。













 そして戻す。














 戻らない。














 行き~はよ~いよ~い、帰~り~は恐~い~

 戻す時に要求される角度がきつく、なかなか上手く刺さってくれない。
 しかたなく少し力を強くして――


















 ぱきっ

















 ……。















 ……ふ。

















 うふふふふふふふふふふふふふふ。

















 『ジェシー』……お前は本当に期待を裏切らないなぁ……。



















 一機死にました。
















 受け入れ側の金属端子が、なにやら変な方向に曲がっています。

















 再起不能。
















 そういった事実をうけ、もう一機の方は極めて慎重に。ちょっとでも抵抗があったら、角度を微調整して、十五分ほど試行錯誤して、なんとか入れました。









 そしておもむろにスイッチオン!











 貴い犠牲はあったがコレで『ジェシー』が目を覚ましてくれるのなら……!



















 沈黙。


















 ルールルルー、ルールルルルルー……。

 そうか。
 もう無理なんだね。
 関係を修復することはもうできないんだね。
 もういくら叩いてみても、大声で呼び掛けてみても、力一杯振って揺すってみても(決してマネしないでください)、君の声を聞くことはできないんだね。










 分かった。じゃあもういいよ。
 スッパリ諦めるよ。
 ボクは新しい女性と一緒に新しい人生を歩むよ。
 そうと決まれば話は早い。










 俺のブレインメモリーに残っている情報を全て書き出す!

 プロットやら何やらをできうる限り完全な形で再現する!

 俺ならできる! きっとできる! 執筆を愛してやまない俺なら……!















 そして二時間後。



















 無理でした。



















 アルツの進行著しい私のドタマでは、半分どころか四分の一も思い出せませんでした。
 この時はもう『玲寺は見た!』を書き上げていたので、執筆途中のデータが飛ぶということはなかったのですが、『してくれますか?七作目』のプロットが死んだのは痛い……。
 登場人物が結構多くて、内情が複雑に絡み合っていたので、何をどう考えてその結論至ったのか思い出せない……。
 なにより『死神』の伏線が全て飛んだのが最も痛い。
 『してくれますか?』のプロットはまだ最近のことなので、時間を掛ければ思い出せるかもしれませんが、『死神』の方は0~3部、そしてサブストーリーに至るまで、色んな所で伏線を張って、後で回収しようという物を書き溜めていたので、ソレがなくなってしまったのが痛すぎる。
 3部を書き終えた時点で4部の結末をメモっていたのですが、そんな大昔のこととても思い出せない。
 “逃した魚は大きい”じゃないですが、アレより納得のいく結末を思い付く自信もない。






 これはひょっとして……『死神』中断か……?





 なんて思考が頭をよぎり始めた頃、すでに夜中の一時を回っていたので、急いでシャワーを浴びて就寝。






 で、次の日。
 会社のPCから昼休みに書いたのが三つ下の記事というワケでございます。投稿時間に注目。
 この時はホントに余裕がなくて、途方に暮れていた……。

 が、ネットで調べていると、私と似たようなバカをした人達が何人もいたのです。

 《つづく》

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待たせたな!(○・ω-)b”

 あー、はいどーも。全く更新のないまま一週間が過ぎ去ってしまいました。申し訳ない。
 皆様いかがお過ごしでしょうか。私は今にも死にそうです。
 なんつか、疲れすぎてて頭も体も上手く動かないというか、土曜日がこんなにも土曜日だったことがないというか、かつてないバッドトリップというか……。
 まぁそんな感じでですな、この1、2週間でナニガアッタノカをご報告したいなと思います。


 始まりというのは別にそう大したことではないんですよ。
 ただちょっと「PCおっせぇなぁ」という不満があっただけでして。
 私の使っているPCというのが約五年ほど前に買った物なんです。買った当時はそれなりに早かったんですが、色々ごちゃごちゃとデータを入れ込んでいくウチでガクガクになってきまして。
 そのことを一番感じ取ったのは研修の宿題をやっていた時。
 A3のパワポを作り込んでいくと、オブジェクトをほんのちょっと動かしただけで処理落ちとか……。だからあの時は二重の苦しみと戦いながら頑張っておったワケであります。
 で、ソレ以来ずっと「替え時かなぁ……」と悶々とした日々を過ごしていたんです。


(十万くらい出せばいいのあるしなぁ……)


(でも設定メンドくさいしなぁ……ソフトのインストールとかなぁ……)


(けど遅いよなぁ……ネットとかまじで鬱なんだよなぁ……)


(買うか……? いやでもなぁ……)















 と、その時の私は優柔をふんだんに抱え込みながら悩み抜いておりました。
 「買いたい」という思いと「面倒臭い」という思いがせめぎ合い、まさに互角の真剣勝負を繰り広げていたんです。




 何か後一押し。




 どちらかの背中を叩いてくれれば決断できる。
 迷いを吹っ切れる。
 そんな時、ふと思い付いたんです。
 



(そういえば今のPC、確かBIOSいじってたんだよなぁ……)




 BIOSというのは簡単に言うとPCの基盤中の基盤を制御しているプログラムのことで、人間で言うところの本能みたいなものです(CPUは頭脳)。
 そこの設定で「VRAM」というのがございまして。
 これは「ビデオメモリー」のことで、図形などを描写するのに使われる領域のことです。
 人間で言うところの精神的余裕にあたります(ハードディスクは長期記憶力)。
 この容量が大きければ大きいほど沢山の映像処理を押しつけても、パッパパッパとこなしていってくれます。
 私はメモリー容量(人間で言う短期記憶力。覚えるのは早いけど忘れるのも早い)を増やすために、このVRAMを削ってメモリーに当てていました。買った当時は「取り合えず文章が書ければいいや」と思っていたので、映像処理能力は後回しにしていたんです。
 が、ココに来て事情が変化。
 パワポを始め、ニコニコ動画などに嵌っている私にはVRAMの方が重要になってきました。









 
 ならばBIOSの設定を変えようではないか。











 そう思い、私は設定画面を立ち上げました。


 ソレは色気も飾り気もない地味極まりない画面。
 その真ん中あたりにありました。








 VRAMの容量設定項目が。








 現在の容量はわずか8MB。












 生まれたての赤ん坊くらいの精神的余裕しかありません。











 そして拡大可能な最大領域は32MB。












 まだまだ少ないですが高校生くらいには成長してくれそうです。











 私は迷うことなく32MBを選択。そして再起動しようとして――









(CPUフリークエンシー?)











 別の項目が目に止まりました。

 CPUフリークエンシーとはクロック周波数とも呼ばれる物で、コンピュータ内部での信号のやり取りが一秒間に何回行われるかというものです。人間で言うところの脈拍に当たります。
 早い話、この値が高ければ高いほど処理能力は向上します。
 ならばやることは一つ。











 現在のクロック数は100MHz。









 拡大可能な値は133MHz。











 迷うことなくソレを選択。














 よーし! これでこのPCも少しは早くなる! きっと買い換えずにすむぜ!













 と、意気揚々再起動。

 画面は一旦真っ暗なり――











(あれ……?)










 反応がない。










 いくら待っても画面は暗いまま。

 おかしいな。完全に電源を落とさないとダメなのか?
 仕方なく強制シャットダウンしてもう一度起動。












(あ、あれ……?)














 立ち上がらない。















 もう一度。















(あ、あああ、あれ、あれ……?)















 立ち上がらない。














 つかWindows のロゴマークすら出ない。

 おかしい。おかしいぞ。
 どういうことだ。一体何が――

 ――と、そこまで考えた私の頭によぎる一つのフレーズ。
















 オーバークロック。

















 さきほどクロック周波数は脈拍のような物だと言いました。
 脈拍が強いと血液が早く流れて循環は良くなる。
 しかし過剰な血流は体に負荷をもたらす。時には血管を破ったりする。
















 それがオーバークロック。


















 つまり脳卒中

















 ……う。
















 うわあああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!
















 《つづく》


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まずは一つ

 片付いたような新しい問題ありなようなって感じですが、取り合えず少しは余裕ができました。
 おかげで土日が丸々潰れましたが(滝汗)。
 あとはもう一つ……。明日どんな感じかだなぁ……。
 また纏めて報告いたしますので。ではでは、お休みなさい。