迫真の実技

 私の席の隣にいる女性の先輩は非常に恐い方です。
 冗談が死の宣告に聞こえたり、笑顔が悪魔の微笑みに見えたり……。
 入社当初からの付き合いである彼女には、もはやDNAレベルで恐怖の記憶を刷り込まれ、言ってることが違うと思っても反論する気などゾウリムシの繊毛の先ほどもおきません。
 昔は仕事のミスなどでよく怒られたものです。
 「怒る」と言っても怒鳴る訳ではなく、一ヶ月ほどろくに口を利いてくれなくなったり、目すら合わせてくれないようになったり、みんなに送っているメールを私にだけ送ってくれなかったりと、ツンドラ気候ばりの冷血っぷりを遺憾なく発揮してくれました。

 しかし今では私もそれなりに仕事をこなせるようになり、そんな生き地獄を味わう機会も少なくなってきました(完全に無くなったわけではありませんが(血汗))。
 ところが、です。今年の九月に入ったばかりの中途採用の社員がいまして。
 彼がまた超B型人間。
 周りを巻き込んで迷惑と言う名のばい菌を撒き散らしてくれました。そして思った通り、そのばい菌は恐い先輩に飛び火してしまったのです。
 彼女が愛用している調合用のフレーバー(香料)。そのビンを勝手に持ち出して、しかも紛失してしまったのです。

「飛乃君……。あのさー、あの人なんか頭おかしくない?



 キラーパス、キタ━━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━━ッ!



 彼女の怒りはなぜか、席が隣である私に飛び火しました。


 一大事です。


 人生の崖っぷちです。


 生命の危機です。


 つーかいっそのこと殺してくれ。


 とにかくすぐにでも手段を講じないと、鬱病になって藁人形とお友達になってしまいそうでした。
 なので私は、そのB型迷惑社員に彼女がどれほど恐いかを、実体験も踏まえて良く教えておきました。

 それが今から大体二ヶ月ほど前。



 そしてつい先日。例のB型迷惑ブッチーについて彼女と話している時に、

「あの人さー、最初は無茶苦茶だったけど、最近大人しくなったよねー」

「え? あ、ああ。最初の頃に大分おどしときましたからね」

「えー? 飛乃君おどしたのー? 恐い恐い









 アンタがな。








 いやもぅ、ビックリするくらい効果テキメンでしたよ。ホント。
 きっと私の説得の仕方が、よほど真に迫っていたんでしょうね。なにはともあれ、メデタシメデタシです。


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 私の小説を全て読んで下さったという素晴らしい御方! 本当に大感謝です! 活力全開です! コレからも沢山の作品を書いていきたいと思いますので、よろしくお願いします!


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コメント


 怖いですよねぇ、女の人って。みんながみんなそうだとは思いませんが、ネチネチ来るタイプはホントシャレにならんです、はい(汗)。

吹いたw

僕が所属する文芸部の先輩にもいますよ。恐い女の先輩……。
ほんと、彼女が白と言ったら黒でも白なのさ。
女独特のネチネチさと言いますか?
怒らせたら、完全、無視。
小説の批評でちょっと悪く言ったら、
 
無視。
 
部活仕事間違ったら、
 
無視。
 
挨拶しなかったら、
 
あ゛あ゛?、とか言われる。
 
こえええええよおおおおお!!!!!!
関わりたくない女性ナンバーワンですね。

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