天才少年

 今日も残業でした……。うーむ、プロットが進まない。
 さすがに自炊するのはメンドイので、お惣菜屋で弁当を買って帰路へ。
 いつも通りの道を通って、いつも通り踏切の前で電車の通過を待っていました。
 カンカンと無機質な音が響きます。
 しばらくして音が止み、遮断機が少し上がり始めたかと思った時、

「とーう!」

 隣で母親と一緒に待っていた四、五歳くらいの少年がいきなり飛び出しました。
 まぁ、それだけなら何てことはない、子供特有の廃テンションなんですが、



「見切りはっしゃー!」



 彼の叫び声を聞いた瞬間、私の中に戦慄が駆けめぐりました。





 み、見切り発車……?





 踏切で、見切り発車……







 ふミキリで、ミキリはっしゃ。





















 天才だ!



















 何の根拠もなく、異様な感動を覚えた瞬間でした。
 
 いつぞやの厨房共より遙かにウィットがきいていたように思います。


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『ちょっとだけ成仏、してくれますか?』を読んで下さった方! どうも有り難うございました! 感謝感謝です!

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