若い? 子供? それともイタイ……?

 今日の昼すぎ、社用の携帯電話が鳴りました。
 ディスプレイに表示されたのは知らない人のナンバー。しかし四桁の数字なので内線です。つまり、普段あまり顔を合わせない社内の人ということ。
 ひょっとしてまた自分の知らないところでミスを犯してしまったのかと、ちょっとドキドキしながら電話に出ました。

『あー、もしもし。飛乃さん、ですか?』

 声の主は女性。が、聞いてもすぐにはピンときません。やはりあまり面識がないのでしょう。

『あの、わたし木村といいますけど』

 木村さん……。聞いたことがあるようなないような。

『Wさん(『死語使い』の名前)とよく話してるんですけど……』

 こちらの戸惑いが通じたのか、その解説でようやく顔が思い浮かびました。
 その人とは挨拶をしたことがあるくらいで、直接話したことは一度もありません。そんな彼女が私にいったい何のようなのか聞いてみると、

『あの、今ってWさんいます?』

 今日は『死語使い』は出張で一日いない予定です。なのでそのことを伝えると、

ですよねー。あの、ところで飛乃さんって今どちらにいますか?』

 私は「実験室です」と答えました。

『あの、渡したい物があるんですけど。今から行ってもいいですか?』






 渡したい物……?












 …………。













 ……ま、まさか。








 何かフラグ立った!?







 知らないトコで立ってた!?








 私は文字通り期待と不安で心を埋め尽くされ、木村さんが来るのを待ちました。
 『死語使い』がいないのを確認したのはひょっとして見られたくないため? 私だけにこっそり渡したいモノ? それは……。

「あ、スイマセン。急に」

 彼女は何かを持って私の前に現れ、

「あのーコレよかったら使ってください」






 一本のを渡してくれました。







「この前、展示会で業者の人に貰ったんです。わたしのところよりドレッシングチームの方が使うんじゃないかと思って。Wさんいなかったんで取り合えず飛乃さんに」











 …………。









 ……いや。







 うん、分かっていましたよ。







 でもほら、












男ってバカだから。










 すぐに変な勘違いしちゃうんですよ。






 ハハ……。






 や、大切に使わせていただきますよ。




 あれ? おかしいな。何か目から汗が……。


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『玖音の苦悩』、『『羅刹』『死神』の温泉ゆけむり大作戦』を読んで下さった方! どうも有り難うございました! 第三部はもう少し後に公開予定です!

コメント


酢はいらない。醤油もいらない。
ただ、翼がほしい。
……疲れてます。

 日記どきどきしながら、マウスを動かしていましたよ。フラグはいつ立つから分かりませんし、本当に。
 でも、酢ですか。酢か……。
 醤油がいいです。

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