殺意の波動解放

 昨日の夜九時。
 悪魔の使者は唐突に現れた。

『あ、もしもしー? 飛乃ー? あー、俺俺ー』

 電話の主は以前の記事で紹介したエリート君(関連記事)。前回からまだ二ヶ月ほどしか経っていないというのに、いったいどうしたのでしょう。今回は酔っ払ってはいないようですが……。

『あんなー、実は俺、また彼女できてん』

 この時点で切ろうかと思いましたが、取り合えずまだ精神的に余裕があったので聞くことにしました。

『もう俺もそろそろな年やからなー。結婚前提や』

 そうですか。
 いやいやメデタイことじゃないですか。
 祝福して差し上げますよ。
 式には呼んで下さいね。

『そんでなー、ホンマ可愛いんや、あの子~






 始まりました。






 やっぱり始まりましたよ。











 のろけ話が。








 別に私は独り身であることを寂しいとは思いませんし、彼のことを羨ましいとも思いませんが、それでもこののろけ話というのは正直聞きたいとは思いません。






 だって自己満足の塊ですから。






 一度も会ったこともないような女性の良いところだけを述べられたって感情移入なんてできませんよ。物書きとして常識じゃないですか(ぇ)。
 しかし彼の話は馴れ初めから始まって燃え上がるまで丁寧に続き、たっぷり三十分。


 そろそろ私の中で黒い炎がちろちろと燃えてきました。




『――ってわけでなー』



 で、ようやく終わりかと思いきや、



『お前の方はまだ全然やろー? 大丈夫なんかー? 俺なんか心配やわー







 ニトログリセリンを注いでくれました。






 天を突いて一気に舞い上がる漆黒の業炎



 精神を灼き尽くす怒濤の如き煉獄の死怨





 私のダークサイドが産声を上げようとしていました。




 それでも何とか理性を保ち、「いやいやー、ありがとうなー」「俺はまぁのんびりやるからー」とか言っていましたが、その裏側では、














070716sine.jpg
 死ね













 
 いや、そりゃ分かりますよ。
 自分が幸せになり、周りに気配りできる余裕が出始めたってことは。





 でもソレも完全な自己満足ですから。






 多分、彼に悪意はないのでしょう。しかし私にしてみりゃ余計なお世話。
 『飛乃のこと心配してやってる俺って良い奴ー』なんて彼の心の声が聞こえてくる私は汚れているのでしょうか……? うーむ……。


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>アキトさん
 『ナイン・ゴッズ』から続いて、『ファントム・クライム side B』まで読んで下さってどうも有り難うこざいました!
 犯人は……まぁ、発想的にそんな感じです(汗)。
 『ナイン・ゴッズ』はホント、専門用語多すぎでした……。それでも楽しんで頂けて光栄です。
 アキトさんもあまり謙遜なさってはいけません。私の作品などが参考になるかは分かりませんが、一助になれれば幸いです。是非、素晴らしい書き手になってください。
 取り合えず私はご隠居。マイペースで細々とやっていきますんで。ではではー。

コメント


>おとなのコラムさん
 残念ながら遊びに行くのはちょっと無理ですね。ああいう場で文章を晒すのはもう止めたので。
 あと、URLが間違っているのか、飛べないのですが……。

>月夜タカ さん
 ですよねー。アレはもう拷問に等しかった。
 電話だとコッチのイヤーな表情が伝えられないので、向こうも調子乗ってベラベラと来るんでしょーね……。やれやれ……。

>兄さん
 いいですか? ホントに正直になってもいいですか?

「お前ムカクツからもう電話してくんな!」

 ……と、ココで書くことくらいしかできないドチキンな私……。

 疲れた……。

…自分の怒りに正直になったほうがいいと思います。

もちろん「電話の後」に(ここチキン

彼女の話がしたいからと会話手段を選び、目に付くは文明の利器【電話】。
だれにしよーかーと会話相手を選び、目に付くのは普段会話をしない【アノ人】。

地獄です。煉獄です。

お疲れ様でした…

のろけ話と愚痴は聞いても何一つ楽しくないですよね。対面して聞くより電話のほうが耐えれなくなります。私は途中でぶつりと切る度胸がないので最後まで聞くほうですが、電話が終わったあと暴れるやつです。

コラム、アート掲載サイトから来ました

はじめまして

記事、面白く、読ませて頂きました。

私は【おとなのコラム】というサイトの運営スタッフです。
ここで、読者の方々からお送りいただくコラムなどの書き物を毎週掲載しています。
そして、楽しい、素敵な文章を書く方、アートを描く方を日々探しています。

もし宜しかったらサイトに遊びにきていただけませんか?
お待ちしています。

簡単ですがご挨拶です。
失礼いたしました。

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