本音:面倒臭い

 えー、以前。脳内カンパニー設立のお話をしたかと思います。
 研修の宿題であった「事業開発に関わった人にインタビュー」ってヤツですね。

 実はアレ、今とんでもないことになってまして。

 ほんの少し前まで順調に建設していたんですよ。脳内カンパニー。
 ただ……宿題の期限が近くなるにつれて、だんだん弱気になってきまして……。
 ホントにこれでいいのか? って自問自答を何度も何度も……。
 で、そんなことしてるウチに別のアイディアを閃いたんです。










 インタビューしたことにすればいいんだ、と。












 脳内カンパニーと何が違うか。












 それは実在するかどうかの差です(まんま)。












 どういうことか。


 えー、私は今の部署に来る前、開発の仕事をしておりました。なので外部の人とはそれなりに交流がありました。そしてその時に知り合った人に、新商品開発をしていた人がいたんです。
 で、ここからが肝心なんですが。
 その他社の人親しい人自社にいて、私はその人と面識があるんです。
 おわかりでしょうか? もう一度関係図を示しますと、










  他社の人
 ←親しい→ 自社の人 ←面識あり→ 
(新商品開発者)















 つまり、間接的に他社の人の情報が手に入るわけです。
 なので自社の人にインタビューして他社の人の情報を仕入れ、ソレをレポートにまとめて提出すればいいのです。


















 なんという完全犯罪。

















 研修の先生が裏でも取らない限り、決してバレることはありません。
 だって別にウソを言ってる訳じゃないんですから。
 脳内カンパニーより余程ましです。
 そんなわけで先日、さっそく自社の人に声を掛けました。一応、私より目上の人ですから、最初から事情を全部話して、インタビューさせて貰えるか確認してね。
 すると、

「ふーん、でさ。飛乃君はその研修のために外に出ることは可能?



 ……へ?
 意図するところがいまいちよく分かりませんが、まぁ、別に……。



「ああ、じゃあさ。段取り組んであげるよ。やっぱり直接聞いた方がいいでしょ。今電話するね」



 え? ちょ、あの、まぁ……。



「ああ、もしもし田沼(仮名)ですー。お世話さまですー。あの、今お時間大丈夫ですか? ……ええ、ええ。実はですね。ちょっと後輩が研修の宿題とかでインタビューしたいっていうんですよ。ええ、ええ……それでお時間とかあるかなーと思いまして電話さしあげたんですけども……」



 話は私を置いて勝手に進み、



「ああ、ああ、大丈夫。そうですか。ありがとうございます。それじゃ日時の方はまた後輩の方から電話させますんで。飛乃って言います。飛乃剣弥。はい、失礼しますー。ではー」



 電話を切り、














「オッケーだって」












 さいですか……。
 こりゃご丁寧にどうも……。





「じゃあさ、向こうの携帯の番号教えとくから、また飛乃君の方からかけてみてよ」




 はぁ、分かりました……。


















「じゃ、コレ社長の番号ね」



















 ちょ……。

















「大丈夫。すんごくいい人だから

















 おま……。
















「面白いこと分かったら俺にも教えてよ。聞き出すのは飛乃君の腕次第だからさ。じゃあね」



















 ……。
















 ……えー、そんなわけで。



















 社長インタビュー確定。

















 明日行ってきます。
















 ……どこで何を間違ったんだろう。


















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