正解は『萎s(ry
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飛乃剣弥
工業課という部署があります。
一言で言えば社内の電気屋さんです。
電気的なトラブルから、「こういう形の道具が欲しいんだけど」「ここにこのくらいの大きさの穴開けたいんだけど」などなど。
まぁ平たく言えば何でも屋さんです。
その工業課に属する従業員の一人に、そこそこ仲のいい人がいまして。
つい最近も、昇降温冷凍機能のあるチャンバーを直してもらったばかりです。
そんな彼、仕事の依頼がない時はかなり暇らしく。よく実験室に来ては、話し相手を見付けてダベっていきます。
私もいつもお世話になっているので、時間があれば付き合いますが、忙しい時は丁重にスルーしています。
で、先日。
就業時間後にトコトコと彼が現れまして。
私も実験器具の片づけをしていただけだったので、話を聞いていたんですよ。
まぁ日頃のグチやら、今度飲みに行こうよー、というお誘いが主なんですが、そんな中で口癖のように言ってくるのが、
「俺アタマ悪いからさー」
というフレーズ。
でもね、勿論そんなことないんですよ
だってアタマ悪かったら、昇降温機能のあるチャンバーなんて修理できませんよ。あの複雑な配線図を読み解き、故障個所に当たりを付け、試行錯誤の末に復活させたんですから。
とてもバカに出来る芸当ではございません。
「でもさー。俺ホント偉い人とか苦手でー。役員とかさー」
その時に彼が見ていた配線図を見せて貰いましたがチンプンカンプンでした。
「たまーにウチの事業所に見学に来たりするじゃん? ああいうのスゴいダメ」
だから少なくとも電気関係に関しては、相当アタマいいんですよ。
確かに筋肉質で粗雑っぽく見えますが――
「すぐ伸縮しちゃうから」
やっぱお前バカだわ。
偉い人見ると無性に屈伸運動したくなるとか、スゲー特技だな。
今度飲みに行くから、そのトラウマ背負った理由聞かせてくれよ。
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>ライトノベル作法研究所で発見して一気に読んでしまいました! 一言感想という事で長々書けないというのが残念ですが……自分もこんな小説が書ければな、と思いました。 本当に面白かったです! では。
『ちょっとだけ成仏、してくれますか?』を読んで下さった方! 有り難うございました! 楽しんでいただけ何よりですっ。この作品を書いていた頃は、「ただ書いてるだけ楽しい」という時期でした(笑)。『してくれますか?』は、また機会があれば続編を書いていきたいんですが、現状だとなかなか難しそうですな(^ ^;)。